先日ホットケーキミックスで作る〈アイスどら焼き〉のレシピ記事をあげたのですが、今回はそれのちょこっとアレンジバージョンです。
いろいろ試してみたので、感想をまじえながら三つご紹介しますね!
【関連記事】↓基本のどら焼きの皮の作り方は、こちらに載せています♪
〈アイスどら焼き・白花豆入り〉のレシピ / どら皮はホットケーキミックス使用♪目次
アレンジ集
その1・白花豆で白あん風
前回、アイスクリームにアクセントとして混ぜ込むのに白花豆の甘煮をつかったのですが、今回は白花豆の甘煮のみでフィリングを作りました!
(正確にははちみつもちょっと入れてるのですが、ほぼほぼ白花豆の甘煮を潰したやつを挟んだだけ、という感じです)
【材料】
- どら焼きの皮(レシピは関連記事参照) 2枚
- 白花豆の甘煮(市販のものを使用) 適量
- はちみつ 少々
【作り方】
- 白花豆の甘煮を適量、フォークでお好みの粗さに潰す※1
- 味見をして甘さが足りないようであれば、はちみつを適宜加えて混ぜる
- どら焼きの皮に、できあがった白あん風フィリングを挟む
- ラップに包んで、しばらく冷蔵庫で皮とあんを馴染ませたら出来上がり!
※1 なめらかな質感(こしあん)がお好みの場合、少し手間はかかるのですが裏ごしして豆の皮を除いておくと良いと思います。
前回、アイスクリームに白花豆の甘煮を加えることで、微かに白あんっぽい雰囲気を出せたので、いっそ白花豆だけで白あん風の中身を作ってみようかと思い、挑戦してみました。
ほぼ市販の白花豆の甘煮を潰しただけのもので、うまくいくだろうか……とじゃっかん不安だったのですが、フォークで潰すだけでちゃんと白あんになってしまったので、え、こんな簡単でいいの?と、自分でもこれはうれしい驚きでした。
(始めに豆の皮を破るときに少し力が要りますが、潰れ始めたらあっという間に白あんになっていきます。)
自分で甘さの調整ができるのもうれしいところですね。
その2・栗入りバージョン
その1でご紹介した”白花豆の甘煮を潰しただけ白あん”に、甘栗(今回始めから皮をむいて売ってあるやつを使用)を加えたものになります。
栗は丈夫な袋に入れた上から麺棒、もしくは麺棒の代用品で叩き潰します。
叩いた栗を、”白花豆の甘煮を潰しただけ白あん”に混ぜ込んだら、どら焼きの皮でサンドします!
〈参考〉
1枚のどら皮にあんを置いてきゅっとしばれば、半月型のどら焼きになります。
その3・チョコ胡桃のホットオープンどら焼き
こちらはオープンどら焼きなので、どら皮は1枚しか使いません。
まずはじめに、どら皮の上にチョコとくるみ(適当に砕く)を乗せまして……
↓トースターでチョコが溶け始めるくらいまで焼きます。
チョコ菓子の「ベイク」に近い感じになったチョコレートと、香ばしさ増し増しの胡桃が相性ばっちりですね。
一方のどら皮は、このような奇妙なアレンジを受けても、あくまでみりんとはちみつの香りをしっとり発しながら、どら焼きとしての自身の存在を訴えてきていました。
仲睦まじいチョコと&胡桃とは、一体になり切れないまま――
〈食べられる土台〉止まりの立場であっても、どら焼きの皮としての矜持を最後まで保ち続けようとするどら皮の切ないが感じられる一品です。
……つまりですね。
何がいいたいかというと、チョコと胡桃を乗せるなら、どら皮より普通のホットケーキのほうが圧倒的におすすめです!笑
(それでももし、どうしてもどら皮で試したいという方は、どうか、どら皮の気持ちに寄り添いながら召し上がっていただければと思います)
おまけ~どら焼きの正体について~
いろいろ試してみても、やっぱりどら焼きはどら焼きだと感じる。
――なぜ?
どら焼きをどら焼きたらしめているものって、一体何なのだろうと、中身(or上に乗せるもの)のバリエーションをいろいろ試しながら考えていた。
持ち上げたときの、ずっしりとした手応え?
しっとりした皮の感触?
――いや……、もう少し後、口元に近づいてきたときにふわっと匂いが届く、まさにその瞬間だ。
生クリームとかドライフルーツとか、アイスとか、あんこ以外のこじゃれたものが入っていたとしても、大した問題にはならないのだろう。
あ、私は今からどら焼きを食べようとしているのだと、あの匂いを感じた瞬間、ハッキリとわかる。
どら焼きの皮を焼くときと、普通にホットケーキを焼くとき、実は途中の工程にそこまで大きな違いがあるわけではなかった。
焼くときの大きさ以外に違うのはただ、材料に”みりん”と”はちみつ”を加えるかどうかってところだけ。
――そうなのだ。
みりんとはちみつを組み合わせたときに生じる香りこそがどうやら、どら焼きをどら焼きたらしめているものらしいのだ。
ホットケーキミックス使用というお手軽な調理ではあるけれど、これは自分でどら焼きを作ってみようとするまで気付けなかったことだった。
生まれてこの方、私は一体いくつのどら焼きを食べてきたのだろう。
それに齧り付く直前、ほぼ必ずといっていいほど舞い込んでくる香りがそのまま、半ば無意識のうちに私の中の”どら焼き”と結びついていたことをようやく知った。
料理をすることは、その食べ物がどのような要素から成り立っているのか理解することにもつながるのだなぁと、当たり前のことのようだけど、今回思ったりした。
そうやって、あんまり何もかもを解き明かすのは興ざめだろうか?
――いや。
”どら焼き”の正体を知った後で、私はようやくそれを”魔法”のように感じ始めている。
最後まで読んでくださってありがとうございました♪