プレーンの食パンにコーンスープを浸して食べるのなんて、何年ぶりだろう。
お皿の上に乗っている、真っ白なままのパンは、阪急神戸三宮のすぐのところにできていたパン屋さん、「Rod」さんの食パン。
今朝は珍しくコーヒーを入れなかった。
早く目覚めたけれどなかなか起き上がることができず、ひどくぼんやりした頭を、ぼんやりさせたままにしておきたいような気分だったから。
狙って”久しぶりコンビ”で合わせたわけではないけれど、ゼラチンで固めたタイプのぷるんとしたヨーグルトを食べるのも、そういえば久しぶりだ。
……
スプーンで掬ってもへたることなく、持ち上げられたときの形を保ったままプルプルしている。
不思議と懐かしい食べ心地なんですよねぇ。
よく思い出せないけれど、子どものころによく食べていたのだろうか。
”!”がつくようなおいしさではないけれど、心安らぐゆえに求めてしまうような食事ってある。
購入して2~3日経った食パンは、いつもならトースターで焼く。
その方が、”パリッ””もちっ”といろんな食感が楽しめるし、香ばしさもプラスされるから。
(見た目にも、こんがりトーストされている方がおいしそうに映りますよね。)
だけど体中がぼやぼやしたまま一向に起きる気配がない、今朝のこんな自分にいちばん馴染むのは、やっぱりこういう、食感にめりはりのない、輪郭のぼやっとした食事だったりする。
トースターで焼かずにレンジで少し温めただけの食パンは、ほわほわ~とどこか無防備ななりをして、皿の上に置かれるがままになっていた。
指先で千切り、スープのよく浸して口に運ぶととろけるようになくなった。
食パンそのままの変化に乏しい食感を、あえて
そしてコーヒーではなく、コーンスープの甘くてなめらかな質感を求めて、心の赴くままにこういう選択ができるということを、大切にしたい。
パッケージのマグカップにいわれるがまま、よ~くかきまぜただけだけれど
昔の私ならコーンスープ=炭水化物としか捉えられなかったけれど、今の私にとってそれは、甘やかな湯気が立っていて、舌触りと同様に気持ちも円やかにしてくれる、とっておきのスープなんだ。
最後まで読んでくださってありがとうございました♪