【コオロギ食べくらべ】昆虫食・初挑戦の記録 / 3種3様の個性あり…!!!

コオロギの食べくらべキット

もりぐち
もりぐち

みなさんこんにちは♪

今日も一日元気もりもりブロッコリー!

今回のテーマは、ずばり【コオロギの食べくらべ】です。

最近では無印良品にもコオロギ入りのせんべいが売られていたりと、〈食用コオロギ〉の存在は、少しずつ浸透してはきているようです。

ただ昆虫食自体、今まで馴染みがなくて、実際に自分で食べてみるのは抵抗があるという方も多くおられるのではないでしょうか。

そこで今回は、同じくこれまで一度も昆虫を食べた経験のない私が、初めてコオロギを食べてみての正直な感想をお伝えすることで、コオロギって食べ物としてはどんな感じのものなのか、なんとなくのイメージを持ってもらえればなぁと思います。

コオロギは、実際のところどんな味がして、どんな料理に向いていそうか。

また、種類によって味に違いはあるのか――など。

実際に食べくらべを行いながら、〈食材としてのコオロギ〉の可能性について考えていこうと思います。

※この記事には、コオロギの姿そのままの写真が出てきます。苦手な方はご注意ください。

 

はじめに~なぜコオロギか?~

実際の食べくらべを行う前に、なぜ数ある昆虫食の中でも、近年特にコオロギに注目が集まっているのか、その理由について、いくつかポイントをしぼって解説していきたいと思います。

環境へのやさしさ

コオロギは雑食動物であり、また飼育に必要とされるエサの量自体、牛などの動物に比べ少なくて済みます。

そのため、飼育する際の環境への負担を低く抑えられ、また廃棄される予定だった食料をコオロギのエサに使用することで、現在問題となっているフードロスの削減につなげられる可能性もあります。

昆虫は他の家畜と比べ、1kgのタンパク質を生産するのに必要な餌や水の量が圧倒的に少ないため、限りある資源の有効活用が可能です。

~(中略)~さらに地球温暖化の一因と言われる畜産由来の温室効果ガスについても、昆虫は体重あたりのガス排出量が少ないため、環境負荷の低いタンパク源と言えます。

出典元:GRYLLUS 「Why Cricket?」1. 環境にやさしいタンパク源

栄養価の高さ

コオロギは骨や殻なども含めて、丸ごと食べることが可能であり、その体に含まれる幅広い栄養素を余すことなく摂取できます。

コオロギは豊富なタンパク質に加え、亜鉛、鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミン、オメガ3といった体に必要な栄養素を数多く含んでいる次世代のタンパク質といえます。

さらに、コオロギにはキチン質という食物繊維も多く含まれており、野菜に含まれる食物繊維と同様、腸内環境をきれいにする効果も期待できます。

出典元:GRYLLUS 「Why Cricket?」3. 栄養豊富な次世代タンパク質

味の良さ

コオロギを初めて食べる人に向けて、その味は「エビのような」と説明されることが多いです。

コオロギには、グルタミン酸やイノシン酸といった旨味成分が含まれており、今回私が食べてみた限りでも、殻ごとバリバリ食べる食感も含めて、確かに小エビの素揚げでも食べているような感覚はありました。

食べくらべキットの中身を確認する

さて。

今回使用する食べくらべキットですが、パッケージはこんな感じです。

コオロギの食べくらべキット

コックさんの帽子を被ったコオロギが、ノリノリな感じで描かれていますね。

(……この中にまさに、お仲間が入っているのですが……)

そのかわいらしいパッケージの中身がこちら。

コオロギ食べくらべキットの中身

食べくらべを行う際の手順や、食用コオロギが注目されている理由について書かれた冊子。

また、子どもが自由研究に使うことを想定して作られたものなので、食べ比べた感想などを書き込むまとめシートも用意されていました。

左下の透明袋の中には、今回の主役である三種のコオロギと、味付け用の粉末(カレー味・ガーリック味・ピザ味)が入っています。

コオロギと味付け用粉末を並べるとこんな感じ。

3種類のコオロギと、味付けパウダー

コオロギは生きていた頃の形をとどめてはいますが、覚悟していたほどの大きさはなく、これならさほど抵抗感なく食べられそうな気がします。

おそらく乾燥させることで、全体的に縮んでいるのでしょう。

(ただ、コオロギたちの目をじっと見てしまうと怖気づきそうになりますが)

袋に入ったままのこの段階でもわかる違いは、

「カマドコオロギ」→「ヨーロッパイエコオロギ」→「ジャマイカンコオロギ」

の順で、体が大きくなっているということくらいでしょうか。

また一緒に入っていた説明書によると、味付け用粉末をまぶす際は、サラダ油などをコオロギの表面に付着させた上で、粉末とともに紙袋の中でシェイクする(ようはシャカシャカポテト方式)ということですので、キットとは別にサラダ油と、コオロギに油を垂らすためのティースプーンも自分で用意しました。

いざ実食!(3種類のコオロギを食べ比べる)

ではいよいよ、3種類のコオロギの食べくらべを行いたいと思います。

ヨーロッパイエコオロギ(ベトナム産)

そのまま食べる

まずは、何も味付けをせずに、ヨーロッパイエコオロギそのものの味わいを確かめてみます。

ヨーロッパイエコオロギ

ザクッと砕け、軽い食感です。

後味に少しクセがあり、鉄分のサプリを飲んだ後、ゲップが出たときにせり上がってくるときと同じような風味がします。

(コオロギは鉄分も豊富ということなので、あながち間違ってはいないのか……?)

味付けして食べる

(※不覚にも味付け後の写真を撮り忘れてしまったので、文章の感想だけ載せておきます)

ガーリック

口に入れた瞬間、ガーリックの味でおいしい!と思ったが、あとからじわじわと、そのまま食べたときに感じたのと同じエグみが現れてくる。

カレー

スパイスの効果なのか、なぜか急に後味のエグみ感じなくなった

これなら抵抗なくボリボリいけそうです。

ピザ

チーズが入っているおかげか、風味がマイルドになって、そのままのときに感じた食べにくさが和らいでいる気がする。

【 ヨーロッパイエコオロギ /個人的味付けランキング】

1位 カレー

2位 ピザ

3位 ガーリック

カマドコオロギ(カナダ産)

そのまま食べる

カマドコオロギ

ヨーロッパイエコオロギよりは、風味にクセがなく食べやすい

慎重に探すと後味の中、ほのかに似たようなエグみは感じるが、噛んだときの第一印象は”芳しい”って感じ

食感は体が小さいだけあって、”サクサク”って感じで、じゃっかん軽いように思う。

味付けして食べる

味付けしたカマドコオロギ

ガーリック

何だろう、全く違和感なく食べられる味……。(コオロギを食べるのに慣れてきた説もある)

そのまま食べたときより、心なしかコオロギ自体の旨味を感じやすい気がする。

カレー

コオロギを口に運ぶときの緊張感がなくなってきた。

普通にカレー味のスナック菓子って感じで食べられる。

多分カマドコオロギ自体にあまりクセがないので、まぶした粉末そのままの味を感じやすいのだろう)

ピザ

3つの味付けの中で、一番マイルドな味わい。

カマドコオロギのあっさりめの味&サクサク食感に合わせるには、味付けがまろやかすぎる感じもあるので、もう少し刺激のある調味料を使ってもいいかも?と思います。

【カマドコオロギ/個人的ランキング】

1位 ガーリック

2位 カレー

3位 ピザ

ジャマイカンコオロギ(カンボジア産)

そのまま食べる

ジャマイカンコオロギ

サイズが一番大きいだけあって、噛み応えがある

噛みしめるほど、コオロギの内側から滲み出てくるような、何か濃い風味が広がる。(ひねりのある風味だけど、個人的に食べにくいという感じはしない)

エビの、味噌が付着した殻を何枚か重ねて噛み砕いているような……いや、これは、エビというよりむしろ、鰯の骨せんべいを噛みしめているときの風味に近いか……???

シンプルに塩だけつけて、そのままおつまみにもなりそうな感じがします。

味付けして食べる

味付けされたジャマイカンコオロギ

ガーリック

はじめにくるガーリック味の印象が強い分、後味にくるコオロギの風味との間にギャップを感じる

ガーリック味は、一番味にクセのないカマドコオロギに合うような気がする。

カレー

スパイスと出汁が合わさった粉末の香りと、コオロギの風味が不思議とマッチしている感じがする。

カレー味の方が勝ちそうでいて、案外よく馴染んでいるような。

ピザ

ジャマイカンコオロギの体内から豊かに広がる味わいと、角立ったところがないピザ味はけっこう相性がいいようです。

食べくらべももうお終いで、コオロギを食べることに慣れてしまったというのもあるかもしれませんが、なんだか安心感さえある味わい

ジャマイカンコオロギは一番大きいので、そのまま食べるときは緊張したけれど、味付けパウダーをまとって輪郭がぼやけると、精神的にもだいぶ食べやすくなるように感じました。

【ジャマイカンコオロギ/個人的ランキング】

1位 ピザ

2位 カレー

3位 ガーリック

全体的な評価として、3種類のコオロギの中では、サイズ感のある見た目さえ克服できれば、食べ応えがあって風味豊かなジャマイカンコオロギが一番おいしいと思いました。

ヨーロッパイエコオロギコオロギ は、個人的にはそのままだとちょっとクセを感じてしまったので、調理する時に工夫が必要かなという感じです。(感覚的に、いかにも一番栄養が詰まっていそうな気はしました)

また、体の一番小さな カマドコオロギ は、一つあたりの食べ応えは小さいものの、サクサク食感が楽しく、コオロギ自体の味にクセが少ないので、いろんな味付けを試す楽しみがありそうだと感じました。

※今回の味の評価は、あくまで私の独断と偏見によるものです。

また、食べくらべを進めるにつれて、コオロギを食べるという行為自体への慣れが出てくる影響もあると思うので、食べる順番によっても評価が変わってきた可能性は否めないです。

あくまで参考程度に読んでいただけると、ありがたく思います。

まとめ

今回、コオロギ自体を初めて食べる上、3種類を一度に食べ比べてみるチャレンジということで、違いなんてわかるのかなぁ……とはじめは思っていたのですが、思いのほかそれぞれのコオロギたちの個性を感じることができて、うれしく思います。

生きていた頃の形を残したコオロギを食べるのは、はじめはやはり抵抗があり、指で触れるのもドキドキしていたのですが、食べくらべ終盤では普通にパクパク食べていたので、やっぱり実感として食べられるものだと分かってしまえば、抵抗感も自然と薄れていくものなんだなぁと感じました。

はじめにこの食べくらべセットを見たときには、”一番大きなジャマイカンコオロギは、砕いて形をわからなくしてから食べたい……”という気持ちがあったのですが、今となってはむしろ、せっかくしっかりとした食べ応えがあるんだから、そのまま食べなきゃ勿体ない、という気さえします。

また、それぞれのコオロギの特徴を生かしながら、アイデアを膨らませれば、いくらでも日々の食生活に取り込んでいけそうな食材だという可能性も感じることができました。

乾燥させたコオロギに塩をふっただけのものを、おつまみとして。

粉末状にして出汁として使ったり、砕いてサラダなどにトッピングしてもいいかもしれません。

また、香ばしさを生かして、揚げ焼きにしたり、ごま油を使った炒め物などにしても相性が良さそうですね。

今後、世界の人口増加が進む中で、食糧不足の問題が危惧されています。

環境に優しく育てられ、栄養も豊富なコオロギをはじめとした昆虫食は、解決策の一つになる得るかもしれません。

そういった未来も見据えつつ、またコオロギという食材ならではの風味や香ばしさを生かして食の楽しみを広げることができれば、多くの人にとって、いろんな意味で生活の向上につながるのではないかと感じました。

もりぐち
もりぐち

最後まで読んでくださってありがとうございました♪


【追記】

余ったカマドコオロギを粉末状にして、キムチチャーハンに混ぜ込んでみたところ、より風味豊かなエビらしさを感じることができました!

カマドコオロギ入りのキムチチャーハン 【カマドコオロギ入りキムチ炒飯】のレシピ/香ばしさ&旨み増し増し♪

【追記2】

余ったヨーロッパイエコオロギを粉末状にして、人参のカレー風味キンピラに入れてみたところ……

ヨーロッパイエコオロギらしさがどこにも見当たらなくなってしまいました!それはそれで寂しかったです!!

ヨーロッパイエコオロギ入りの、ニンジンのカレー風味キンピラ 〈ヨーロッパイエコオロギ入り・人参のカレー風味キンピラ〉レシピ/もりもりおいしい!


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